アリス様が「チャイが飲みたい」という事でワジャーム樹林にアトルガン茶葉を摘みに出た。
彼女は手摘みによる新芽の部分で茶を炒る事しか絶対に認めない。
市販されている物と一体何が違うのか一度だけアリス様に尋ねた事がある。
するとその日から食事を抜かされてしまった。
だから私はもう何も聞かないし尋ねない。
ただ行動するだけだ。
しまった!
一瞬の気の緩みに不覚にも私は敵に感知されてしまった。
徐々に怪物共に包囲されつつある。
もはや闘うしかあるまい。
アリス様、もう私は・・・
薄れゆく意識の中で覚えているのは、アリス様の呪符デジョンの音だった。